ひな祭りにかかせない雛人形は華やかで見た目でも楽しませてくれます。
しかし、そんな雛人形もひな祭りが終わって片付ける段階になると悩みの種になってしまうことも。
どこに収納すれば良いのか、もっとコンパクトに収納できないものか・・・
そんなお悩みを持つ方は参考にしてみてください。
雛人形の収納場所はどこが良い?
雛人形を収納する時には、その場所の湿度に注意する必要があります。
湿度が高いとカビの原因にもなりますし、逆に乾燥し過ぎても、お人形にひびが入るなどのダメージを与える場合もあります。
収納場所は、
・湿気が少なく、極端に乾燥したりもしない
・温度が高くならない
・寒暖差が少ない
・直射日光が当たらない
・風通しがある場所
が最適です。
床に近い場所は床下からの湿気が上がってくるので、できるだけ避けましょう。
押し入れの上に天袋があれば、そこに収納するのが
おすすめです。
天袋がなければ押し入れやクローゼットの上の段に収納しましょう。
押し入れの上の段にスペースがなく、下の段に収納する時には、床にすのこなどを敷くようにしてください。
そして、天袋、押し入れ、クローゼットのいずれの場合でも、時々開けて空気の入れ替えをするようにしましょう。
また、収納する場合に手前に収納すると邪魔になってしまいますが、出しにくい場所にしまいこんでしまうと、出すのが面倒になってしまいます。
ですから、出すときに面倒にならない場所を選ぶのも一つの方法。
雛人形を飾る部屋に収納できれば出すときに楽ですね。
見た目はよくありませんが、洋服ダンスの上などに置いておくのも良いですよ。
家の中に収納場所がない場合でも、屋外の物置に収納するのはやめましょう。
屋外の物置は湿気も多いですし、虫に食われることも多いです。
家の中に収納場所がないなら、レンタル収納スペースを利用するのも一つの方法です。
最近では、自分で収納場所に行かなくても、宅配便でやりとりできるサービスもあります。
例えば、「minikura」というレンタル収納スペースは、湿度や温度も管理された保管が可能な上、月額200円からなのでお手軽に利用できますよ。
雛人形の収納をコンパクトにするには?
雛人形を収納するためのケースで一番良いのは、購入時に入れられていた箱です。
人形が変形されないように工夫されていたりしますから。
しかし、その箱ごと押し入れなどに収納するとかなり場所を取られてしまいます。
収納場所に余裕のある方は、そのまま元のケースで収納すれば良いですが、もっとコンパクトに収納したい場合には、収納場所に合ったサイズの収納ケースに変更しましょう。
細かい飾りなどは、お菓子の箱や靴の箱などの余った箱を利用するのもおすすめです。
また、全体的なカサは増えてしまうこともありますが、小分けにするという方法もあります。
箱を小さくすることで、バラバラにしまうことができるので、ちょっとしたスペースを利用することができます。
ただし、その場合には箱の見やすい場所に中身を書いておき、できればどこに何をしまったかリストにしておくのが良いでしょう。
デジカメなどで収納の様子を撮影しておくのも良いですよ。
雛人形の収納ケースはダンボールでも良い?
雛人形の収納ケースは、ダンボール箱でも構いません。
ダンボールは紙なので、通気性があり、湿度を調整してくれるので、雛人形をしまうのにも適しています。
ただし、数年で傷んでしまうので、痛んできたら新しい物と交換してください。
そして、プラスチックケースでも良いですが、通気性がありません。
雛人形に湿気があった場合、その湿気の逃げ場がないため、シミができてしまう可能性もあります。
また、お人形は湿気が多い場合だけでなく、乾燥し過ぎると材質によってはひびが入るなどのダメージを受ける場合もありますので、注意してください。
雛人形の収納ケースとして一番のおすすめは桐の箱です。
桐は優れた気密性、断熱性、防湿性で、箱の中の温度や湿度を一定に保ってくれます。
また、アルカリ成分が強いため、虫がつきにくいという特性もあるのです。
段ボールやプラスチックに比べると、桐の箱は値段が高いですが、シミや虫食いなどで雛人形を修理したり、買い替えなんてことになることを考えれば安いのではないでしょうか?
いずれの場合も、収納ケースを収納する押し入れやクローゼットの環境も大切です。
除湿剤を使用したり、適度に換気をしたりして、湿気対策を怠らないようにしましょう。
まとめ
次の年にもきれいな雛人形を楽しむためにも、収納場所や収納の仕方は気を付けたいものですね。
雛人形に湿気は大敵。
「雛人形を片付けるのが遅れると婚期が遅れる。」
なんてことも言われますが、そんなことは気にする必要はありません。
そんなことよりも、お天気が良く空気が乾燥した日に収納することを最優先にしてくださいね。