菖蒲湯とは、5月5日の端午の節句(こどもの日)に、
菖蒲をお風呂に入れて入る風習です。
菖蒲の葉には、アロマセラピー効果があり、
その香りにより、リラックスでき、気分を落ち着かせることができます。
また、菖蒲の茎や根に含まれる成分により血行促進や保温効果、
神経痛や肩こり、腰痛を和らげたりするなどの効果も期待できるのです。
そんな良いことたくさんの菖蒲湯の作り方や入り方の注意点とは?
さらに、残り湯は洗濯に使えるのかをご説明しますので、参考にしてみてくださいね。
菖蒲湯の作り方
菖蒲湯を作るには菖蒲を手に入れなければなりません。
その辺に生えていればいいのですが、
なかなかそうもいきませんので、お店で購入することになります。
菖蒲は、5月に入るとスーパー、ホームセンター、花屋、八百屋などで販売されます。
スーパーやホームセンターなどでは、
「菖蒲湯セット」などとして販売するお店もあります。
もし、何を購入すれば良いかわからない場合には、
店員さんに「菖蒲湯に入れる菖蒲」と聞いてくださいね。
それでは、菖蒲湯の作り方をご説明します。
といっても、菖蒲湯の作り方に
“必ずこうしなければいけない”という決まりごとはありません。
一番簡単な作り方は、
「お風呂が沸いたら湯船に菖蒲を入れる」という方法
ですが、菖蒲の効果や香りをより感じるための作り方もあります。
効果や香りをより感じるための菖蒲湯の作り方 1
1.菖蒲を10本位束ねる
2.湯船に束ねた菖蒲を入れる
水から沸かす場合は、沸かす前(水の状態)に菖蒲を入れます。
給湯式の場合は、お湯を入れる前の空の湯船に菖蒲を入れます。
3.お湯を沸かす
温度は少し高め(43℃位)に沸かします。
給湯式の場合は、少し高め(43℃位)の温度で給湯します。
4.お湯を冷まして適温になったら完成
効果や香りをより感じるための菖蒲湯の作り方 2
1.お風呂を適温で沸かす
2.菖蒲を切る
菖蒲を1㎝~3㎝位の長さに切ります。
3.菖蒲を袋に入れる
切った菖蒲を一掴み、ガーゼや布の袋に入れます。
袋が無ければ、包んだり、袋状にして輪ゴムや紐などで留めればOK。
お茶用のパックなどでも代用できます。
4.菖蒲を入れた袋を洗面器に入れ、熱湯を注ぐ
5.10分後、洗面器の中のお湯と菖蒲の袋を適温に沸かした湯船のお湯に入れて完成
菖蒲湯の入り方
菖蒲湯の入り方にも
“必ずこうしなければいけない”という決まりごとはありません。
普段通りに入浴すればOKです。
ただし、肌が弱い方などは注意が必要です。
菖蒲にはアレルギーはないと言われていますが、
100%大丈夫ということはありません。
肌に合わない方もいるでしょう。
人の体質はそれぞれ違いますし、
その時の体調や肌の調子、気分などによっても状況は変わります。
菖蒲湯に入って、痒みが出たなど、肌に異常を感じた場合は、
菖蒲湯に浸かるのをやめ、シャワーで身体全体を洗い流すようにしましょう。
また、菖蒲湯に赤ちゃんを入れる場合には、
・長風呂はしない
・菖蒲の葉で肌を傷付けないように
・最後にシャワーで身体全体を洗い流す
といったことに注意してください。
そして、生後3ヶ月位までの赤ちゃんは、外部からの刺激にも弱いため、
菖蒲の成分が負担になる可能性もあるので避けた方がいいでしょう。
生後3か月以上の赤ちゃんでも、
菖蒲湯でヒリヒリ感じたり、痒くなったりする場合もあります。
その場合には、すぐにシャワーで身体全体を洗い流してあげてください。
ちなみに、菖蒲湯の入り方というわけではありませんが、
菖蒲の葉を頭に鉢巻のように巻くと「頭が良くなる」と言われ、
お腹に巻くと「病気をしない」と言われているので、
やってみるのもいいのではないでしょうか。
菖蒲湯の後 洗濯に残り湯は使える?
日頃お風呂の残り湯を洗濯に使用している方でも
菖蒲湯の残り湯を洗濯に使うのは躊躇してしまうという方もいるかもしれません。
菖蒲湯の残り湯には、菖蒲の成分や香りが出ているわけですからね。
でも、残り湯を洗濯に使用しても大丈夫です。
ただし、菖蒲の香りが若干移ってしまうこともあるようなので、
香りが移って欲しくないものの洗濯は避けましょう。
また、菖蒲湯に蓬(よもぎ)を入れた場合には、蓬の色がお湯に出てしまい、
その残り湯で洗濯すると、色移りしてしまうことがあります。
なので、蓬を入れた場合は、残り湯で洗濯するのはやめておきましょう。
まとめ
菖蒲湯の作り方や入り方には
“必ずこうしなければいけない”という決まりごとはありません。
ご家庭に合ったお好みの方法で、菖蒲湯を楽しんでくださいね。
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