完全な栄養食品として知られていて、
いろいろな料理に使える卵。
ほとんどのご家庭の冷蔵庫に入っているのではないでしょうか?
そんな卵には、現在賞味期限が表示されています。
賞味期限が表示されていると、
その期限を過ぎてしまったら、食べられないのでは?
と、心配になってしまいますよね。
賞味期限が切れて1週間の卵
この卵は食べても大丈夫なのでしょうか?
卵で賞味期限切れ1週間は食べても大丈夫?
卵の賞味期限というのは、
安心して「生食」できる期限となっています。
ですから、
「生」で食べなければ、1週間位ならほぼ大丈夫です。
(保存状態などで異なるため、必ずとは言えません。)
卵で怖いのは、サルモネラ菌による食中毒です。
サルモネラ菌の発育温度は10℃以上、
特に20℃以上になるとよく増殖します。
しかし、サルモネラ菌は十分に加熱することで死滅しますので、
賞味期限が過ぎた卵は、加熱調理して食べるようにしましょう。
卵は、75℃以上で1分以上、
もしくは、65℃で5分間以上加熱するのがおすすめです。
半熟状態では、菌が生き残ってしまうこともあるので、
卵全体にきちんと火が通るように調理してくださいね。
人によっては、賞味期限切れ1週間位なら生で食べる
という方もいますが、
保存状態はそれぞれ違いますし、体質や体調も人それぞれです。
賞味期限が切れた卵を「生」で食べるのは避けましょう。
卵の賞味期限切れはいつまで食べられる?
卵の賞味期限が切れても、加熱調理すれば食べられます。
ですが、当然いつまでも大丈夫なわけではありません。
一概にいつまで食べられるかということは言えませんが、
より安全性を考えるなら、
賞味期限後1週間~10日程度を目安にするのが良いでしょう。
卵が食べられるかどうかの見分け方は、後程説明します。
ちなみに、卵は調理すると日持ちしなくなります。
ゆで卵は、固ゆでの場合でも冷蔵(10℃)保存で3~4日、
玉子焼きは、冷蔵保存で2~3日です。
(期間を保証するものではありません。あくまでも目安です。)
ですから、賞味期限間近だからといって、慌てて調理すると、
却って食べられる期間が短くなってしまいますよ。
卵が食べられるかどうかの見分け方
卵は保存状態などによっては、賞味期限前でも食べられませんし、
賞味期限後1週間以上経過しても食べられることもあります。
そこで、卵が食べられるかどうかの見分け方をご紹介します。
【水の中に入れる】
卵は古くなるにつれ、二酸化炭素や水分が抜けていき、
代わりに空気が入ります。
空気が多くなれば、卵は水に浮くようになります。
ボウルなどに水を入れ(6%の食塩水がおすすめ)、
その中に卵を入れて、水面に完全に浮くようであれば、
腐っている可能性が高いです。
ちなみに、水につけた卵は傷みやすいので、
早めに食べるようにしてくださいね。
【卵を割ってみる】
卵を割った時に、硫黄のような強烈な臭いがするようなら、
その卵は腐っているので、食べないようにしましょう。
まあ、そんな状態の卵を食べようと思う方もいないと思いますが。
また、卵を割った時に、
黄味と白味が混ざっていたり、
黄味が崩れていたり、
白味が変色していたり
という場合にも、食べないようにしましょう。
ちなみに、複数の卵を使用する時には、
1個ずつ別の器に割るようにしてくださいね。
同じ器に直接卵を割り足してしまうと、
最後の1個が腐っていた場合に、先に割った食べられる卵も
食べられなくなってしまいますからね。
【卵の殻の状態を確認する】
卵の殻にひびが入ると、通常よりも傷みやすくなります。
ひびがいつ入ったかわからない場合は、
食べないようにしましょう。
また、濡れた状態のまま保存するのも、
卵が傷みやすくなる原因となるので注意しましょう。
ちなみに、卵黄の表面に少量の血が混ざっていることがありますが、
血の部分を取り除いて、生で食べても大丈夫です。
もし気になるようなら、加熱調理するか、
食べるのを諦めるかしましょう。
あとがき
卵に賞味期限の表示が義務付けられたのは平成11年。
それ以前は、賞味期限の表示は無かったのですから、
それほど神経質にならなくても良いのかもしれませんね。
とはいっても、賞味期限が付いていると気になるのも事実。
うちの母の場合は、賞味期限が過ぎた卵は生では食べませんが、
「割ってみて黄味が崩れなければ大丈夫。」と言って
賞味期限が2~3週間過ぎた卵でも調理します。
ただ、人それぞれ体質も違います。
とくに、小さいお子さんや高齢の方、妊娠中の方、
免疫機能が低下している方などは、
注意した方が良いかもしれませんね。